雪崩を予知するために弱層テストをしてみよう
雪崩を予想するために有効な方法が、積雪の層の中に弱層(特殊な雪の結晶による強度の弱い層)があるかどうかを確認してみることです。
弱層が積雪層のなかにあると雪崩を誘発する原因となります。
あらかじめ積雪層を掘って、弱層の存在を確認することが、「弱層テスト」です。
弱層テストには、いくつか種類がありますが、すぐに簡単にできるのが【ハンドテスト】です。
●ハンドテスト
ハンドテストとは、雪面から直径30センチ、深さ70センチほどの円柱を切り取って、テストする方法です。
切り取った雪の円柱の層を見て、弱層かどうか判断することは難しいですが、実際に面にそって動かしてみて、簡単にずれるようなら雪崩の危険は大きいです。
しかし、この方法は自分のいる範囲の雪質しか調べられないので、ここが安全だったからといって、その先も安全かどうかは分かりません。