低体温症の予防

低体温症の怖いところは、いったんなってしまうと安静にしていれば治るわけではないということです。

放っておくと加速度的に症状は悪化していきます。

よほど、周り環境がよくならない限り、自力での回復は見込めません。

ですので、低体温症は治療よりも予防が重要です。


1、登山用のウェアをレイヤード(重ね着)して、体温調節をしっかりとする。

2、水分、栄養をしっかりととる。

3、体を冷やさない、濡らさない。

4、事前に、天候、コース、避難小屋などをしっかりと調べておく。


1、登山用のウェアをレイヤード(重ね着)して、体温調節をしっかりとする。
山の気候は変わりやすく、気象の変化の予測も難しいです。
ですので、どのような気候にも対応できるよう、ウェアを重ね着して、体温調節をしっかりとできるようにしましょう。
なお、登山用のウェアの重ね着のしかたなどのウェアの基礎知識は、スノーシューのウェア選びの基本を参考にしてください。

ちなみに夏山のハイキングでもウェアには気を使いましょう。


2、水分、栄養をしっかりととる。
水分不足や栄養不足は低体温症になりやすくなります。
栄養は糖質、炭水化物をしっかりと取れる食事をしましょう。

糖質はチョコレート、クッキー、キャンデーなど。
炭水化物は、もち、ごはん、バナナなど。

アルコールは脱水を促進し、体温を低下させるのでだめです。


3、体を冷やさない、濡らさない。
雪の上にじかに座らない、テントで寝るときは必ず断熱マットを敷く。池などに落ちない。などなど、極力、体を直接濡らしたり、冷やしたりするようなことはしないようにしましょう。


4、事前に、天候、コース、避難小屋などをしっかりと調べておく。
気象をしっかりと予測し、悪天候時の登山は避けましょう。
万が一の場合の避難場所などをしっかりと把握しておきましょう。
また行動日程に余裕を持たせ、無理な行動をしないようにしましょう。